おついたち参りと神社参拝の作法

今日から4月ですね。日本は年度が4月始まりなので、学生さんは特に4月はスタートと意識される方も多いのではないでしょうか。4月1日はエイプリルフールSNSの投稿には気を使いますが…

「ついたちまいり」とは文字通り毎月1日に、自分が住んでいる土地の氏神様・鎮守様にお参りし、無事に過ごせた 1ヶ月を感謝し、新しい月の無事や無病息災を祈念し、これからも変わらず神様のご加護が頂けるようにお願いすることです。

氏神様というのは、古い時代には、血縁関係にある氏族が共通におまつりする神様のことで、その氏族の祖先神であったり、氏族にかかわりの深い神様であったりしました。現在では、その周辺の地域に居住している人々や、お祭りなどの儀礼に参加する人たちがおまつりする神様ととらえられているようです。

神社にあるのは、自然。

その自然のエネルギーに触れることによって、普段の穢れ=氣枯れの状態をリセットし、身に着いた邪気などを払い清めることで、本当の自分を取り戻すことができます。

だから拝殿に「鏡」があります。となると、神社でするのは、「感謝」と「宣言」です。まず感謝ありき。そのあとで宣言です。宣言とは自分自身に対して「私はこれをします!」という宣言です。

神社参拝の基本

神社参拝のお作法は、いろいろな流派がありますが、そもそも神社とは神様と交流するための場ですので、ご自分がどうしたいかは、お相手(神様)の立場に立って考えてみるといいかと思います。

1)鳥居
鳥居は、神様のお宅(神域)の玄関口です。ごあいさつして入ります。

鳥居に飾られている「サカキ」ですが「栄木」とか「境木」と書きます。栄木というのは、むこうは神様で栄えてますよ、という意味です。境木というのは、ここから先は神様の領域ですよ、という意味になります。どちらも、境界線を表しています。

2)参道
参道は「産道」とも言えます。参道が産道だとすると、行き着く先は「子宮」。つまり、神社にお参りするというのは、生まれる前に戻るということです(生まれる前というのは、黄泉の国のことです)。この世に生まれる前の純粋な魂に帰ることで、より神様とつながりやすい状態になります。

参道が長いということは、黄泉の国のパワーが強いということ。参道の途中に「橋」があることがありますが、それはあの世へ渡る印です。

3)手水舎
神様との対面の前に、手を洗い、口をすすぎ、身を清めます。

4)お賽銭
お祈りを始める前に、お賽銭を入れます。お賽銭は決意表明の覚悟料です。と同時に、神社という場を管理してもらうための一種の寄付です。ですからお賽銭は「もらっていただくもの」。お賽銭箱に滑らるように入れるとよいです。

5)拝殿
祭祀を行う場所です。神様との窓口になります。

6)摂社末社
神社には、摂社や末社があります。摂社は、御祭神の親戚。末社は、それ以外の神様が祀られているとされていますが、まとめて「摂社・末社」ともいいます。

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